2015年8月27日木曜日

Marvin Gaye / l want you (1976) ~ Sexual Healing (1982)


<Monthly Lyrics>

毎月1アーティストをピックアップし、1か月かけて
そのアーティストの歌詞を掘り下げてみようというコーナー。

今月は、Marvin Gayeをピックアップしました。

最終回の今日は、彼の音楽キャリア後半の変遷を歌詞を通して
見ていきました。

実は、先週ご紹介したエロエロソングLet’s get it onは、不倫相手である
17歳年下のジャニスとの関係にインスパイアされてできたと言われています。
同じように、ジャニスのことを思ってに歌ったと言われているのが、

I Want You (1976) 

この曲は、リオン・ウエアがもともと自分の作品として作っていたものですが
モータウン社長、ベリー・ゴーディーが、なかなか新作を作らない
マーヴィンにしびれを切らして、
この曲を聴かせ、マーヴィンにこれを録音させたのだそう。

歌声にジャニスへの愛が溢れていますよね。




君がほしい
君にも僕のことを求めてほしい

僕が君を欲しているように・・・

君がほしい
君にも僕のことを求めてほしい

僕が君を欲しているように・・・

しかし、ドラックに溺れてしまったことなどが原因で
ジャニストの関係にも終止符が打たれてしまいます。

愛する人との別れ、ドラッグ中毒、その他にも、精神的に追い詰められ、
自暴自棄となっていましたが、彼に手を差し伸べた人たちのおかげで
生前最後のオリジナルアルバム「Midnight Love」がリリースされました。

その中から、大復活ナンバーとなったSexual Healing をお届けしました。

このタイトルは、Marvinの伝記も書いている作家のDavid Ritz.
Mavinの部屋に入った時、ポルノがあるのを発見し、

「君には性的な治療Sexual Healingが必要なんだね」

言ったんだそうです。
この一言にインスパイアされてできたのが、このナンバーなんですね。
自分の心の治療を曲にしたわけです。




さぁ 今夜 始めようぜ
ベイビー 俺はオーブンみたいにアツアツなんだ
愛が必要なんだ
ベイビー これ以上我慢できないよ
だって どんどん強くなってきちゃってるんだもん

そんなとき
俺には 性的な治療Sexual Healingをしたくなる

Sexual Healingのおかげで 気持ちがすっきりする
心が落ち着く
俺にはSexual Healing があってるみたいだ
この治療が効いているみたいだ

起きて 起きて 今夜 愛し合おうぜ