2015年7月23日木曜日

Carole King / Fantasy Beginning ~ Welfare Symphony ~ Believe in Humanity


毎月1アーティストをピックアップし、1か月かけて

そのアーティストの歌詞を掘り下げてみようという "Monthly Lyrics" コーナー。


今月はCarole Kingをピックアップ。



1973年にリリースされたアルバム「FANTASY」では、全編にわたって、
人種差別、男女差別、戦争反対、薬物反対など、様々な社会問題に対してのメッセージを
込めた挑戦的な内容になっています。そのアルバムから3曲お送りしました。

まず、1曲目にご紹介したのは、アルバムのオープニングを飾る
“Fantasy Beginning”
短い歌詞の中に、人種差別、男女差別反対のメッセージがこめられています。

私が日々考えていることを伝える方法を
模索しているの
もしよかったら その言葉の意味に耳を傾けてちょうだい

ファンタジーの世界では
私 黒人にもなれるし 白人にもなれる
女性にもなれるし 男性にもなれるの

2曲目にお届けしたのは、
シングル・マザーの苦悩を歌ったナンバー“Welfare Symphony

社会福祉課で働いているスタッフが
彼女の人生を詮索している
彼女は 本当に誰かの奥さんだったんだろうか?

彼女は プライドの塊をなくし よく泣いていた

彼女は 考えなくちゃいけないことが沢山あって
食べさせなくちゃいけない子どもも沢山いた
彼女は 自分の心を穏やかにするものを必要としていた
彼女は問題を抱えていた

本当に多くの問題を抱えていた

最後にお届けしたのは、"Believe in Humanity"
これは歌詞が素晴らしい、達観しています。

新聞を読めば そこには作られた出来事が載っている
あの人たちが語る世界を 読むことになるだろう
彼らは これこそ知っておくべきことだという
でも 自分で内容を精査しなくちゃいけないよ
本当に起こっていることを知りたいなら

どこかで聞いてきたことを私に話さないで
私は 間違っているかもしれない
でも 私は人間性を信じたい

私は 現実逃避をして生きているかもしれない
でも 私は 人々が愛を与える姿を見たい
私は 人間愛を信じて生きていきたい