2015年6月25日木曜日

Whitney Houston, CeCe Winans / Count On Me (1995)


歌詞から生まれたショートストーリー
今日はこのナンバーから生まれた物語をお届けしました。






久々に友達がから 電話がかかってきた
明らかに元気がない
「どうしたの?」と聞いても
「なんでもないよ」とたわいもない話をする

彼女はいつもそう
つらいことを消化するまでに時間がかかる
だから すぐに相談したりしない

彼女の声から 今回はとてつもなく大変なことが
彼女の身に降りかかっているのが分かった
でも 私は 彼女の心に土足で入り込んだりはしない
だから 電話を切る前にこう伝えた

「話せる時が来たら いつでも頼りにしてね」

「ありがとう」と涙をすする音とともに電話が切れた

私だって 偉そうなことを言えるような強い人間じゃない 
むしろ弱い人間だ
でも 友達のためなら 気持ちを強く 前向きにすることができる
今度 友達から電話がきたらこう伝えよう

雨の日に太陽の光を見るのは難しい
同じように 苦しいときに明るい未来のことなんて考えられない
雨を見ていると このままずっとやまないんじゃないかって
思うこともあるけど 

やまない雨はないんだよ
時が経てば光は差すんだよ