2015年10月29日木曜日

Doobie Brothers / What A fool Believes(1979)


歌詞から生まれたショートストーリー

今日はこのナンバーから生まれた物語



友達が飲み会に自分の彼女を連れて来た
彼はとても幸せそうで 自慢げに彼女のことを紹介してくれた
「今日は彼女にネックレスを買ってあげたんだ」
なんて言っている
数年ぶりにできた彼女だからか
舞い上がっているのは 誰の目から見ても明らかだった

彼女はとてもスタイルが良く かわいらしい顔をしていた
いわゆるモテそうな女性 という感じ

飲み会の最中 彼女はずっとケータイばかりいじっていて
電話で席を外すこともしばしば
友達が話しかけても目は合わせないし そっけなかった
彼が好きだとは到底思えなかった

ある日 その友達から夜中に電話がかかってきた
彼女と別れたらしい
彼は 一度愛し合った二人なんだから
いつか自分のもとに戻ってきてくれるはずだと
何度も言っていた

この間の飲み会の雰囲気から
僕は 彼女が戻ってくるなんて思えなかった
彼女の愛情は完全に冷え切っていた
いや 最初から遊びだったのかもしれない

でも 友達にはそんなこと言えなかった
「次の恋を探したほうがいいんじゃない」
そうアドバイスするしかなかった

でも愚か者の友達は
彼女が帰ってきてくれると今でも信じている