2014年9月11日木曜日

Diana Ross / I'm Coming Out (1980)

  ある曲のあるフレーズを拝借して曲を作っている、
  いわゆるサンプリング曲を御紹介するコーナーです。

  今日ご紹介した曲はこちら。
   

 Diana Ross / I'm Coming Out 
 
この曲をサンプリングした2曲ご紹介しました。

まずは 
The Notorious B.I.G. feat. Puff Daddy, Mase and Kelly Price / Mo Money Mo Problems(1997)


そして、
Ariana Grande feat. Childish Gambino / Break Your Heart Right Back(2014)




歌詞を1曲ずつご紹介していきましょう。



まず、Diana Rossの歌詞をご紹介します。この曲は、

隠していることをカミングアウト、暴露しちゃうわよ
世界中にこのことを教えてあげたいの! 

と歌っているナンバー。
実は、当時1980年代、Diana Ross はゲイコミュニティで大人気で
クラブでパワープレイになっていたり、彼女の恰好を真似てしたりしていた人が
多くいたそう。
なので、「同性愛者のアンセムソングを作ろうよ」と
ナイル・ロジャースが提案し、この曲が生まれたんです。

さらに、この曲はモータウンからリリースする最後のシングルだったので
「新しい環境へと飛び出す」という意味も含まれているんですって。

当時、ダイアナはこの曲を歌うのを嫌がっていたそうなのですが、
その想いとは裏腹に大ヒットになり
以来、必ずオープニングでこの曲を歌うようになったんだそう。




The Notorious B.I.G. feat. Puff Daddy, Mase and Kelly Price Mo Money Mo Problems
このナンバーは、
オレは知らなかったけど お金があればあるほど 問題が沸き起こるんだよね
と歌っている意味深なナンバー

 


そして、
Ariana Grande feat. Childish Gambino / Break Your Heart Right Back(2014)

このナンバーは、またまた全然違った世界観でして、
振られた女性の復讐ソング担っています。

もうこれで終わり
仕返しに 私があなたのことを傷つけるわ
もう遅いのよ 川のように泣いたらいいわ
自業自得よ 自分に返ってくるの
私と同じ思いをさせてあげる

自分自身をさらけ出して、というDiana Rossのナンバーをサンプリングしたこの2曲。どちらも見事に全く違うメッセージが込められたナンバーになっています。


ほんと、歌詞を掘り下げてみると面白いですね~