歌詞から生まれたショートストーリー
今日はこのナンバーから生まれた物語
あれは 私の一目ぼれだった
出会ってすぐ 彼の吸いこまれそうな瞳は泥棒と化し
私のハートを盗んでしまった
それからというもの 私の感情はすべて彼に支配されているかのよう
私は犠牲者となり 求められるがまま
全てをさらけ出してきた
誰にも見せたくない傷だったのに
本当は見られたくなかったのに
その傷も彼には見せてきた
でも 彼が触れると その傷も不思議と癒えた
少なくとも 私は とても幸せだった
そんなある日 彼が寝言でとても愛おしそうに
女の名前を呼んでいた
私は 動揺した
そして 恐る恐る彼の携帯を見てしまった
今度は 彼が 他の女の人にハートを盗まれてしまっていた
私は覚悟を決めて 彼にこう言った
「もし 他に好きな人がいるなら その人を愛しているなら 別れましょう」
でも 彼は納得しなかった
「悪いけど 僕には何のことかさっぱりわからない 君の思い違いだ」
と言った
せめて 一つでいいから理由が知りたい
私の何がいけなくて彼女と関係を持ったのか
きっと私たちの関係は壊れてしまったんじゃない
ただ曲がって こじれているだけ
一つで十分だから理由が知りたい
そうすれば 気持ちが楽になる
そして もう一度 彼の愛し方を学ぶことができる
