2015年10月15日木曜日

Stevie Wonder(1973)/ Living For The City ~ Ebony (1982)


Monthly Lyrics >

毎月1アーティストをピックアップし、
1か月かけてそのアーティストの歌詞を掘り下げてみようというコーナー。


Living for the City ~汚れた街(1973)  


当時の黒人が置かれた厳しい状況を歌ったナンバー

彼は ミシシッピで生まれた
差別のひどい時代だった
両親は 彼が強く まっすぐ道を進めるように
ありったけの愛情を注いで 育てた

父親は 一日14時間働いても 稼ぎは1ドルかそこら
母親は 何件も床磨きをして 稼ぎは1ペニーにもならない

お姉さんは 肌は黒いが かわいらしい顔をしている
スカートは短いけれど 早起きして学校まで歩いて行かなくちゃいけないから
たくましい足をしている
服は古いけれど 決して汚くはない

お兄さんは賢く 多くの人よりも分別がある
忍耐強いけれど 彼が仕事を見つけるのは
まるで 干し草の中から針を見つけるのと同じくらい難しい

それでも この町で何とかやっていくんだ

僕の 悲しみの声を 君に聞いてほしい
そして 明日はいい日になるように踏み出してほしい
ここほど 残酷で 冷たいところはない

もし 僕らが変えなければ この世界は 終わってしまうだろう

Paul McCartney and Stevie Wonder / Ebony and Ivory (1982)



黒い鍵盤と白い鍵盤は、すなわち白人と黒人を表していて
いっしょにリスペクトし合って生きていこうよ、という人種差別反対を歌ったナンバー。


僕たちは どこにいたって人間はみんな同じだってわかっている
誰にだって いいところ悪いところあるんだから
黒い鍵盤と白い鍵盤が隣り合うように

お互いに理解しあって生きていこうよ