2015年1月22日木曜日

Birdy / Skinny Love (2011)


歌詞から生まれたショートストリー
今日は、Birdy / Skinny Loveから生まれた物語をお届けしました。




私は彼に「もう少し我慢して」って何度言っただろう
夢を追いかけて 海外に留学して
もっともっと勉強したくて
帰国する日を先延ばし 先延ばしにしてきた

海外で暮らしは本当にストレスばかり
言葉が通じないだけでも不安なのに
黄色人種だというだけで 無視されたり 
傷つく言葉を浴びせられたりする
それに 留学したからといって夢が叶う保証があるわけでもないし
そんなことを考えていると はっきりいって滅入る

日本にいる彼にはこのヒリヒリ感 なかなか伝わらない
「私辛いんだから もう少し優しくしてよ」って何度言っただろうか

留学することは私が勝手に自分で決めたことで 
本当は私がこの苦しみを 彼の分まで背負わなければならないはずなのに
愛する人が遠くにいる上に あんなひどい言葉を浴びせられるなんて
私以上に辛い思いをしていたかもしれない

そんな私と彼の関係は 今にも切れてしまいそうな糸のように
細く細くなってしまった
まるで 愛が疲れて痩せ細ってしまったかのようだった

それでも 私は彼と自分をつなぐ橋を自分の手で壊すかのように
「もっと我慢してよ もっと優しくしてよ」と容赦なく言った

私たちの愛は痩せ細ってしまった
彼のためにも 自分のためにも 二人をつなぐ糸を切るしかない

落ちていくのは私でいい