2014年5月29日木曜日

ゲスト:Wouter Hemel(ウーター・ヘメル)さん

先日、来日していたオランダ出身の天才シンガーソングライター
ウーターヘメルのインタビューをお届けしました。




10回目の来日。日本への印象は?
僕の住んでいるオランダは人口1600万人くらいの小さい国で
高層ビルなんでないし、日本とは雰囲気が違うんだ。
日本人はみんな礼儀正しいし、町は綺麗だし
とっても素晴らしい場所だと思う。
日本からオランダに帰ると、この街は汚いなぁとか、
オランダ人はほんとに時間とかにルーズだなぁとか感じてしまう。
でも、オランダのそういうところも好きなんだけどね。
    
影響を受けたアーティストは?
むずかしい質問だなぁ。
10代の時はジェフバックリーにはまって何度も聴いて
歌う時の参考にしていたんだ。今は、聴かなくなっちゃったけど・・・

ずーっと聴いているのはアメリカのゴスペル・アカペラグループtake 6。
落ち込んでいるときなんかに聞くと、とても元気になる。
特に、Something within me が一番好き。
すべてを失っても 君には愛があるっていう素晴らしい歌なんだよね。



Take 6  Something within me(歌詞)
僕の中には、辛いときに僕を支えてくれたり 
痛みを消してくれたり
言葉では表現できない何かが備わっている
それを希望だと言う人もいれば
中には平和だと言う人もいる 
また、それを喜びだと言う人もいる。
神様に与えられたその何かが 僕らの奥深くに備わっているんだ





Take6の歌詞に影響を受けた?
Take6からは、音楽的には大きな影響を受けているけど、
僕の歌詞に関してはほぼ自分の実体験なんだよね。
Take6は、神様への愛や人生の美しい部分を歌っているけど、
僕はキリスト教徒じゃない。

だから、僕は人生の綺麗な部分だけじゃなくて
汚い部分も歌にしているよ。お酒の失敗のこととか(笑)
だって人間だもん。
僕の歌で誰かに影響を与えようとかそんなこと考えてないんだ。
湧き上がってきたものを書いて、
それがいい感じだったら曲に落とし込むってことをしている。

僕の曲の中には、メッセージを歌詞の中に隠して歌っていることもある。
他の人から「これは歌わない方が良いんじゃない?」と言われることもあるけど、
アーティストなんだから僕は僕なりに表現したいことを歌っていくのさ!

Take6のコーラスワークの影響も見られて、
人生のどちらかというと汚い部分を歌ったであろう
The Light」について
この曲は、アルバムの中でも特別なナンバーだね。
全てがうまくいかない時、お酒を飲んだり、クラブへ行ったり、
そんなことをしていて知らないうちに自分自身が壊れていくってそういう曲。
ディスコやクラブへはどうやって自分がそこにたどり着いたのか分からないくらい
ふらふらしてる。
もちろん、リスナーにはそういう風にはなってほしくないと思っているけど、
人間そういう時もあるよね、
そんな時は、そのままを身を任せたらいいよってそういう曲だよ。