2015年7月23日木曜日

Carole King / Tapestry (1971)


歌詞から生まれたショートストーリー

今日はこのナンバーから生まれた物語




銀色の悲しみが空いっぱいに広がりました 
その時 ホームレスの男が通りかかりました
彼は 破れた洋服を身に着けていました
男のコートはとてもカラフルで 両はじの色は黄色と緑色でした 

男は 自分が何故ここにいるのか どこに行かなければならないのか
分からない様子です
ふらふらしながら 彼がたどり着いたのは
金色のものがぶら下がっている木でした
男は 金色のものに手を伸ばしましたが 
突然はっとした後  何も手にせず 手を下ろしました

轍のついた道を歩いていると
川沿いの岩に男が座っているのを目にしました
すると 誰かに魔法をかけられたのでしょう
男はカエルに変身したのです
私は 彼のことはよく知りませんが
彼の身に起こったことを悲しく思い 涙してしまいました

私が泣いていると 突然 灰色の幽霊のようなものが現れました
辺りは真っ暗になり 
そこで彼が黒い服を身にまとったのを目にしました

私のつづれ織りがほどけてきました
彼がやってきてくれたおかげで 私は自分を取り戻せました
 
私の人生は 鮮やかな色で彩られたつづれ織りです
変わり続ける景色 が ずっとここにあります

悲しみと喜びの中に 美しい織り目の魔法がかけられているのです
人生のつづれおりは 目で見て 感じるものです
しかし それをずっと手にしておくことはできないのです

私の人生は 鮮やかな色で彩られたつづれ織りです