毎月1アーティストをピックアップし、1か月かけて
そのアーティストの歌詞を掘り下げてみようというコーナー。
今月はU2をピックアップしています。
これまでに、社会的なメッセ―ジを持つナンバー、
人の内面と生きることを歌ったナンバーをご紹介してきましたが、
今週は、U2が偉人に捧げたナンバーをお届けしました。
まず1曲目は・・・
U2/ Pride(In the Name Of Love)(1984)
このナンバーは、人種差別と闘ったキング牧師に捧げたナンバーです。
一人の男が 愛という名のもと現れる
正義のために
この差別を終わらせるために現れる
男は有刺鉄線のフェンスで捕えられた
抵抗し 裏切りも受けた
4月4日の朝
メンフィスの空に銃声が響きわたる
あなたの命は奪われ ついに自由になった
では あなたのプライドまでは奪うことはできなかった
愛という名のもとには
愛 以外 何があるというのか
愛という名のもとに
愛 以外 何があるというのか
2曲目にご紹介したのは、
Ordinary Love。
南アフリカ共和国での人種差別問題に立ち向かい、
初の黒人大統領になったネルソン・マンデラとその家族の生き様を描いた
映画「マンデラ自由への長い道」のために書き下ろされたナンバーです。
海が金色に輝く海岸にキスをしたがっている
太陽の光が君の肌を温めている
失われてしまったこの美しい風景が
また 私たちのもとへ戻ってきたがっている
僕は 君とはもう戦えない
だって君のために戦っているんだから
この何気ない愛情を感じられないのなら
僕らは この先に行くことはできない
この何気ない愛を感じられないのなら
僕らは 高みにありつくことはできない
2曲ともキーワードは”愛”。
二人の偉人を鼓舞したのは愛だった、
と言いたいのでしょう。