2014年12月4日木曜日

New Song / The Christmas Shoes (2000)


歌詞から生まれたショートストーリー
今日はこのナンバーから生まれた物語をお届けしました。

New Song / The Christmas Shoes





クリスマスって気分じゃなかったけど
プレゼントを買いにお店へ行った
適当に選んでお会計をしようと列にならんだら 
僕の前には小さな男の子がいた
靴を抱えて不安そうにしてる
髪はぼさぼさだ 洋服は汚れている 
僕はその子と少しだけ距離をとった。

その子のお会計になったとき、男の子は言った

「お兄さん、クリスマスだから、ママに靴を買ってあげたいんです。
 この靴、ママのサイズにピッタリなんです。
 ママは病気で、パパがもう時間がないって言ってて、
 だから急いで買いに来たんです。この靴でママを笑顔にしてあげたいんです。
 ママが神様に会う時も、この靴を履いてもらって綺麗でいてほしいんです」
 
そして、ポケットの中から小銭を取り出しておいた
レジのお兄さんが「僕、残念だけど、これじゃ足りないよ」と言うと、
その子は涙声で
「ママは毎年クリスマスになるとチキンを焼いたり、ツリーを飾ったり、
プレゼントを用意してくれたり 僕たちのために楽しいことをいっぱいしてくれたの。
だから今度は僕がこの靴をママに買ってあげるんだ」
と言いながら、でポケットの中にもう一度手を入れ、お金を探した。

僕はいたたまれなくなって財布からお金をだして、レジのお兄さんに渡した
男の子がキラキラした目で僕を見上げ
「これでママ、綺麗になれるね」と言った
それはまるで天からの贈り物のような美しい笑顔だった
その表情、僕は一生忘れないだろう
男の子はお礼を言った後、母親のもとへ走っていった

きっと神様は僕に「これがクリスマスなんだよ」って教えるために
あの男の子とめぐり合わせたんだろう あの笑顔は神様からの贈り物だ